トリプシンとは

膵臓からでるトリプシン

トリプシンは、膵臓の膵液に含まれる消化酵素のひとつのことを指しています。

酵素 エンザイムとは

この消化酵素とは、人間が生きて行く上でなくてはならない栄養素で、日々食べているものを吸収しやすくし、栄養が身体にきちんと行き渡るようにする働きをしています。

また消化酵素は何千種類もあり、その中のひとつであるトリプシンは膵臓で分泌されてたんぱく質の消化酵素働きをするのが特徴です。

たんぱく質を分解するトリプシンは、食べ物に含まれるたんぱく質を分解するため、主に十二指腸で活性化されています。

しかしトリプシンは活性化することで、膵臓も自己消化する恐れがあり、膵炎になってしまうこともあります。

また人間の身体は、たんぱく質を基本としてできているため、トリプシンは食べ物のたんぱく質以外も分解してしまうのでは?と不安に思う人もいるかと思います。

そこでこの消化酵素のひとつ、トリプシンについて詳しく説明していきます。

トリプシンの役割とは

上記でも述べた通り、トリプシンはたんぱく質を分解する消化酵素の役割をしており、トリプシンが活性化することで膵臓を消化してしまう危険性があります。

しかし膵臓で分泌が行なわれている場合には、トリプシンがそのまま分泌されるわけではなく、まずトリプシノーゲンという成分が分泌されます。

このトリプシノーゲンはたんぱく質を分解する作用が無く、膵臓事態を消化することを避ける手助けをしているのです。

このように膵臓で分泌されたトリプシノーゲンは、十二指腸の出口でもあるファーター乳頭を通って膵臓を出たら、その後十二指腸で分泌されるエンテロキナーゼという成分と反応し、たんぱく質を分解することのできるトリプシンが発生させるというワケなのです。

またトリプシンには、他の酵素の前駆体を活性化する働きもあると言われています。

トリプシンが含まれる消化酵素とは

トリプシンが含まれる消化酵素とは、食べたものを消化しやすくし、栄養を吸収できるようにする働きがあります。

そして人間の唾液にもアミラーゼという消化酵素がありますが、でんぷんを分解する働きをしているので、唾液は大切な消化酵素だということが分かります。

さらに胃や膵臓でもさまざまな消化酵素がたんぱく質や脂肪を分解し、栄養を効率良く体内に吸収しているのです。

しかしそんな消化酵素は年齢と共に減少してくるので、野菜や果物から酵素を摂取し、日頃から体内の酵素のバランスを一定に保つことが大切です。

消化酵素が不足してしまうと、胃もたれ、胸やけ、消化不良などの原因になる可能性が高いことから、トリプシンは人間にとって栄養を吸収する生命維持活動に必要不可欠なものとなっています。

消化酵素の種類や働き

口 唾液アミラーゼ

唾液に含まれるアミラーゼには、でんぷん物分解を大まかに行う作用があります。

胃 ペプシン、リパーゼ、レンニン

これらの成分は、たんぱく質や脂肪を分解する作用がある消化酵素です。

小腸 ジペプチターゼ、ラクターゼ、マルターゼ

小腸ではたんぱく質をポリペプチドにし、乳糖をブドウ糖とガラクトースに変性する働きをしています。

膵臓 トリプシン、リパーゼ、キモトリプシン

トリプシンとキモトリプシンは、ポリペプチドを分解しアミノ酸にしてくれます。

その他の消化酵素は、脂肪酸やブドウ糖に分解する働きをしています。

急性膵炎の原因になる可能性も!?

アルコールの摂取で悪化する

上記で説明していますが、膵臓でトリプシンはすぐに活性化されることはありません。

しかしアルコールを多く摂取してしまうと臓器の炎症などが影響し、膵臓で分泌されたトリプシンが十二指腸に上手く流れることができなくなるため、膵臓で胆汁と反応し活性化してしまいます。

そうすることで膵臓が消化されてしまう自己消化が起こってしまい、急性膵炎になる可能性も高くなってしまうのです。

またトリプシンの働きを妨害するトリプシンインビターという成分があり、これは主に大豆などに含まれています。

この成分がトリプシンと結合してしまうとトリプシンは正常に働くことができず、膵臓がトリプシンでこれをカバーしようと過剰に分泌されるため、膵臓が大きくなってしまうこともあります。

これらの原因から急性膵炎を起こすと、胃に強い痛みを感じるようになりますので、異変に気づいたら早めに病院へ受診しに行きましょう。

お酒の飲み過ぎには注意!

お酒の飲み過ぎは、トリプシンの働きが上手くできなり、正常に分泌できなくなる原因のひとつです。

よって酵素で体内の環境を改善し健康を維持するために、バランスの良い食事をして体内の酵素を補うことがおすすめです。

また、暴飲暴食は膵臓など身体に大きな負担をかけてしまい、さまざまな病気の原因に繋がりかねません。

よってまずはお酒の飲み過ぎに注意をし、急性膵炎などが起こらないように気を付けておくことが重要です。

急性膵炎の治療法は、基本絶食をして膵臓でトリプシンなどの消化酵素が分泌されるのを抑えるための薬や感染症予防の抗生物質を処方されます。

また病気の進行状態によりますが、軽傷の場合は絶食すると約3日程度で治ることもあります。

しかし膵炎などは痛く絶食も辛いため、日頃から食生活や生活習慣を見直しておくことがとても重要です。

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